永遠の卵

少女革命ウテナのはなしがしたい。

DUEL:10「七実の大切なもの」<少女革命ウテナ>

 

気にするなよ。俺たちは親友だろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

DUEL:10「七実の大切なもの」

放送日:1997年6月4日

脚本:比賀昇 絵コンテ:松本淳
演出:さくらびかつし 作画監督香川久

七実の内面が初めて描かれるという意味でも非常に重要な回でありながら、冬芽のエセ王子さまっぷりが遠慮なく発揮されるようになり、第1部「生徒会編」もクライマックスに近づいてきていることがわかります。

わたし個人的に、この「生徒会編」が一番難解だと思ってます。第2部「黒薔薇編」はいうまでもなくわかりやすいですし、第3部・第4部も難しいけどその分回も重ねてヒントが多いので... だからとりあえずこの「生徒会編」を乗り越えれば先も見えてくる...はず。

 

 

生徒会

今回はいきなり生徒会です。生意気な口をきく反抗期幹に驚く樹璃せんぱいが見所。

前回の予告でも明かされたとおり、ウテナと生徒会メンバーの他にもデュエリストがいました。そのデュエリストウテナを戦わせない限り、生徒会編が終わりません。なぜかってそれはそういう"物語"だから。"そういうことになっている"からです。

 

 

ウテナが落ち込むのは。

前回水没したワカメのせいで冬芽は怪我を負ってしまいます。それをウテナは自分のせいだと思って落ち込んでいるのですね。七実にも責められてるし...かわいそうに。と思ったら。

やはり女の子は、王子さまにはなれないのでしょうか。

とか言って部屋の隅で体育座りしてて笑う。そこかよ。"怪我をした冬芽"ではなく"壊れた自分の王子さま像"にショックを受けるウテナさま。というのは冗談で、もちろん冬芽の怪我に責任を感じてはいるのでしょうけど。

そして、わたしの大好きな!ウテナとアンシーの噛み合っていないようで噛み合っている会話です(第2話ブログ参照)。

ねこを拾ってきたアンシー。それが意味するところとは。

 

 

ダボハゼと猫。

ドロボウ猫ともいうように、七実が敵視する猫。冬芽を奪うもの、傷つけるもの、ウテナであり、アンシーであり、そして七実自身でもある。七実はお兄さまを自分だけのものにしたいと願いながらも、その実誰のものにもなってほしくないのではないでしょうか。崇拝ってそういうことではないのかな。永遠であり、輝くものであり、奇跡の力。大切なもの。あと一歩で掴めそうで、掴めないもの。だからうつくしい。そういう形に他人を押し込める。そしてその他人の形を、自分の絶対的なアイデンティティにしてしまう愚かさ。この物語に登場するすべての人間に言えることです。そしてそんな子猫たちを利用する神、気取りのダボハゼ

 

 

影絵少女

ジュリアーノってのはコレかな?物語に関連する部分としては特に意味はないと思います。なのでこの猫につけられた名前たちをまとめておきます(少女Bだいすき)。

  • タマ
  • 変わったタマ(ニャ)
  • センスのいい変わったタマ
  • 可愛らしくて覚えやすい品のあるセンスのいい変わったタマ

そして子猫は、どんどん大きくなります。自分の手をぜったいに噛まないその猫を、その重さを、彼は例の愚かなニヒリズムによって、ぜったいに愛してはやらないのです。

 

 

さかさまのお城(決闘広場)

ラスト・エヴォルーション(進化革命前夜)

七実さまの決闘服。生徒会メンバーは白を基調とした制服を着ていますが、七実のは黒と黄色。ウテナのもデザインは違うけど黒と赤。指輪は、どちらも彼女たちの"王子さま"からもらったもの。

 

ふたつの剣。

七実は剣をふたつ持っています。ひとりのひとに、心はひとつ。でも七実にはふたつの剣。自分の薔薇が散らされても、自分の剣が折れても、決して負けません。

 

濁流にのまれる猫。ほどける髪。

あんたが悪いんだよ。わたくしとお兄さまの邪魔するから。

七実の指輪が決して彼女に力をかしてくれないのは、勝利に導いてくれないのは、なぜなのでしょうか。自分の重さに溺れて、絶対に救いをもたらさない神を信じ続けるかわいそうな七実さまです。ウテナの言う通り、こんな闘いに意味はありません。さいしょから。

もうお前が戦う必要なんてないんだ。
お前は、俺が守ってやる。

 

 

LA BANDE

私は薔薇の花嫁です。
その意味がお分かりですか?ウテナさま。

次回はついにボス戦。

これで、データは揃った。

というわけです。