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永遠の卵

少女革命ウテナのはなしがしたい。

DUEL:21「悪い虫」

 

みょみょみょ〜ん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DUEL:21「悪い虫」

放送日:1997年8月20日

脚本:月村了衛 絵コンテ・演出:桜井弘明
作画監督:阿部邦博

 

今回のお話は、前回と同じく恋愛の話であり、友情の話です。若葉とウテナの間には確かに友情が存在しましたが、今回スポットが当たる彼女の場合はどうでしょうか。彼女とその「友達」の間に友情はあるといえるのかな。そして、ウテナとアンシーの間には何があるのだろう。

 

その他、大勢の、脇役。

今回黒薔薇会のターゲットになったのは、七実の取り巻きのひとりである苑田茎子です。前回の若葉が日常風景に溶け込む平凡な少女なら、彼女にはそんな背景すら与えられません。まあ、今回彼女にスポットが当たるのだって、ちょこっと名前に下線が引かれるくらいのものですもの。

 

 

お兄さまに集る虫は一匹たりとも許さない。

迂闊だったわ。
本当の悪い虫は、自分の足元にいた。

あなたのようなたちの悪い虫は、
徹底的に駆除してあげる。

茎子は、七実に仕えながらも本当のところは冬芽のことが好きだったのですね。雨に濡れる冬芽を傘に入れてあげたことによって、七実からひどい仕打ちを受けることとなってしまいました。そして、彼女の"同志"であった愛子・優子もそんな茎子を見放します。

七実にとって茎子は、冬芽に集る"悪い虫"。DUEL:10のように、いちおうは愛されている猫ですらありません。茎子はそんな扱いを受け、心の闇を露わにしてゆきます。

 

プラネタリウム(理事長室)

これからもウテナさんと仲良くやるんだよ。
双子座のカストルポルックスのように。

これは暁生からアンシーへの命令でしょうか。アンシーは素直に返事をするし、その表情もいつもの笑顔とまったく変わりなく、その心は読めません。

そして得意げに星の知識をアンシーに披露するウテナが無邪気でかなしい。

 

 

⇨⇨⇨⇨⇨面会室(苑田茎子)

茎。

 

憧れの女の子。

わたしは心の底から七実さまに憧れてました。

...でも、本当はちがってた。
少しでも冬芽さまに近づきたかったから、七実さまのそばにいただけ。

茎子の闇は、いつも冬芽の側にいられる七実への嫉妬心、それから酷い扱いを受けていたことに対する恨みでした。

 

あんな我侭な女。

でもでも、自分たちから"友達になろう"と話しかけておいて、七実が冬芽の妹だとわかったらくるっと態度変えて勝手にへりくだって嘘の褒め言葉並べて、七実の一番大切な冬芽にちょっかいかけた上"やさしさ"を求めるってのもどうなんだろう。わたしは茎子の気持ちがあんまりにもわからないんです。脇役であることへの嘆きっていうのは、前回の若葉ですごくよく表現されていたと思うから、尚更。

まあ何はともあれ、茎子は七実への憎しみによって黒薔薇の刻印を手にし、冬芽の剣を引き抜くことに成功します。

 

 

号外!

いつまで逃げていてもしょうがない!
それ!殺虫剤!

"悪い虫"に業を煮やしたトンボがふりまく殺虫剤。たとえ駆除に成功したとしても、彼だって同じ"虫"だから死んでしまう。*1

パタリ。

でもさそれって。。。

 

 

地下の教室(決闘広場)

成熟年齢透明期」。

人間じゃないわたし。

君は......

これが2回繰り返されるのどうしても笑ってしまう。ウテナは彼女の名前を思い出せないのかと思ったけれど、いやはや知らなかったんですね。

悪い虫、茎子の逆襲。かわいいパラソルと相合傘。

でも殺された悪い虫だってバカじゃない。カマキリはとあることに気がつきます。

 

人間じゃないあの子。

そうだ。本当の悪い虫は、七実だ。
なんだあの女、悪い虫だったんだ。

同類。です。そしてどちらも"悪い虫"がふきつけた殺虫剤によって駆除される運命なのです。でもその殺虫剤って。

 

怖いね。
憎しみの根は見えない地中で大きく広がってるんだな。

それ、誰のこと言ってるの?茎子?アンシー?それとも自分?殺虫剤で駆除されたのは、されてしまうのは、本当は誰なんだろう。

 

 

わたしたちもずっと友達だよ。

わからないなあ。

髪縛って前髪クルルンが茎子さん。
肩まで伸びて外側にクルルンが愛子さん。
内巻きでほっぺでクルルンが優子さんです。

 

そうじゃなくて。

好きな人のためならそれ以外の人への感情なんか問題じゃない。
自分なんていくらでもごまかせますから。

アンシーは言います。でもそれっていつか限界がくるはず。だって茎子がいい例です。悪い虫が自分をごまかし続けたその先に待っているのは、駆除されてしまう運命だけ。それなのに何を闘い、ごまかす必要があるのでしょう。

お部屋の臭い消しですよ、それ。

 

LA BANDE

みょん。

今回の影絵少女はわたしの好きなやつでした。これから七実のことを考える際にとっても重要な回です。そして黒薔薇編もそろそろ佳境に。次回はあの館の謎にせまります。

そしてなぜかローラースケートでパーティの準備をする茎子でした。

 

 

*1:そういえば七実って、DUEL:06で駆除されかけてますね。